育児休業給付金を受け取る方法と申請手続きの流れ

育児休業給付金の受給資格や申請方法、必要書類、支給額の計算方法などを詳しく解説します。手続きの流れや注意点も紹介し、スムーズな申請をサポートします。

育児休業給付金の申請手続き

育児休業給付金の申請手続きの流れ
📝
受給資格の確認

雇用保険の被保険者期間や育児休業の取得条件を確認

📋
必要書類の準備

申請書類や証明書類を収集・作成

🏢
ハローワークへの申請

事業主を通じて申請書類を提出

 

育児休業給付金の受給資格確認方法

育児休業給付金を受給するためには、まず受給資格を確認する必要があります。受給資格の主な条件は以下の通りです:

 

・雇用保険の被保険者であること
・育児休業開始前2年間に、賃金支払基礎日数が11日以上ある月が12ヶ月以上あること
・1歳未満の子を養育するために育児休業を取得していること

 

これらの条件を満たしているかどうかを、まずは自身で確認しましょう。不明な点がある場合は、勤務先の人事部門やハローワークに相談することをおすすめします。

 

育児休業給付金の受給資格に関する詳細情報はこちらのハローワーク公式サイトで確認できます

 

育児休業給付金の申請に必要な書類一覧

育児休業給付金の申請には、以下の書類が必要となります:

  1. 育児休業給付受給資格確認票・(初回)育児休業給付金支給申請書
  2. 雇用保険被保険者休業開始時賃金月額証明書
  3. 賃金台帳の写し
  4. 出勤簿またはタイムカードの写し
  5. 母子健康手帳の写し(表紙と出生届出済証明のページ)
  6. 育児休業取得期間が確認できる書類(育児休業申出書の写しなど)
  7. 通帳の写し(初回申請時のみ)

 

これらの書類を準備する際は、特に以下の点に注意しましょう:

 

・賃金台帳や出勤簿は、育児休業開始前6ヶ月分が必要です
・母子健康手帳の写しは、子の氏名と生年月日が確認できるページを提出します
・通帳の写しは、口座名義と口座番号が確認できるページを提出します

 

厚生労働省の公式サイトで、育児休業給付金の申請に必要な書類の詳細を確認できます

 

育児休業給付金の支給申請書の記入例と注意点

育児休業給付金支給申請書の記入には、いくつかの注意点があります。以下に主な記入のポイントをまとめます:

  1. 被保険者氏名:戸籍上の氏名を正確に記入
  2. 個人番号(マイナンバー):12桁の番号を正確に記入
  3. 休業開始年月日:実際に育児休業を開始した日付を記入
  4. 休業終了予定年月日:育児休業の終了予定日を記入
  5. 支給申請期間:2ヶ月ごとの期間を記入(例:4月1日~5月31日)
  6. 賃金支払状況:休業期間中に支払われた賃金がある場合は記入

 

特に注意が必要なのは、支給申請期間の記入です。育児休業給付金は2ヶ月ごとに申請する必要があり、この期間を正確に記入しないと支給が遅れる可能性があります。

 

また、賃金支払状況の欄は、育児休業中に会社から何らかの手当てや賞与が支給された場合に記入します。これにより、給付金の支給額が調整される場合があります。

 

ハローワークの公式サイトで、育児休業給付金支給申請書の記入例を確認できます

 

育児休業給付金の支給額の計算方法と上限

育児休業給付金の支給額は、原則として休業開始時の賃金の67%(育児休業の開始から6ヶ月経過後は50%)となります。ただし、支給額には上限があり、2024年8月現在の上限額は以下の通りです:

 

・休業開始から6ヶ月まで:日額9,795円(月額換算約293,850円)
・6ヶ月経過後:日額7,305円(月額換算約219,150円)

 

支給額の計算方法は以下の通りです:

  1. 休業開始前6ヶ月間の賃金総額を180で割り、1日当たりの賃金日額を算出
  2. 算出した賃金日額に67%(または50%)を乗じる
  3. 上記で計算した金額と上限額を比較し、低い方の金額が支給額となる

 

例えば、月給30万円の方が育児休業を取得した場合:

  1. 賃金日額:300,000円 × 6ヶ月 ÷ 180 = 10,000円
  2. 支給額:10,000円 × 67% = 6,700円
  3. 上限額(9,795円)より低いため、6,700円が1日当たりの支給額となる

 

この計算方法により、高額所得者の場合は上限額が適用され、実際の支給率が67%を下回ることがあります。

 

育児休業給付金の支給額計算に関する詳細情報は厚生労働省の公式サイトで確認できます

 

育児休業給付金の申請期限と支給スケジュール

育児休業給付金の申請には期限があり、原則として2ヶ月ごとに申請する必要があります。申請期限は、支給対象期間の最後の月の翌月末日となっています。

 

例えば、4月1日から5月31日までの期間の給付金を申請する場合、申請期限は6月30日となります。

 

申請期限を過ぎると、原則として給付金を受け取ることができなくなるため、注意が必要です。ただし、天災その他やむを得ない理由がある場合は、例外的に期限後の申請が認められることがあります。

 

支給スケジュールは以下の通りです:

  1. 申請書類の提出:支給対象期間の最後の月の翌月1日以降
  2. ハローワークでの審査:約2週間~1ヶ月
  3. 支給決定通知の送付:審査完了後
  4. 給付金の振込:支給決定通知から1週間程度

 

初回の申請では、受給資格の確認に時間がかかるため、支給までに1~2ヶ月程度かかる場合があります。2回目以降の申請では、比較的スムーズに処理されます。

 

なお、育児休業給付金は非課税所得となるため、所得税や住民税の計算対象にはなりません。ただし、雇用保険料は通常通り徴収されます。

 

育児休業給付金の申請期限や支給スケジュールに関する詳細情報はハローワークの公式サイトで確認できます

 

育児休業給付金の申請手続きは、一見複雑に感じるかもしれません。しかし、手順を理解し、必要な書類を準備することで、スムーズに申請を行うことができます。不明な点がある場合は、勤務先の人事部門やハローワークに相談することをおすすめします。育児休業中の経済的支援を最大限活用し、安心して子育てに専念できる環境を整えましょう。

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